I. A.さんの合格体験談

I. A.さん
I. A.さん 卒業年度: 2017 年度
合格した大学
  • 慶應義塾大学 法学部

AO入試で第一志望に合格!

 私は以前から漠然と海外で働く教員になりたいと思い、地元の国公立大学の教育学部を志望していました。しかし、2年生の夏休みに参加した慶應義塾大学と早稲田大学のオープンキャンパスを機に、「世界の貧しい子どもが教育を受けられる制度を作りたい」と考え、法学部を目指すようになりました。

 ただこの進路変更でたくさんの課題が生まれました。まず、一番苦労したことは志望大学をどこにするかでした。そもそも法学部のある大学はあまり多くなく、あったとしてもほとんどがその大学の文系学部で1、2番を争うレベルの高さでした。教育学部ならこの大学に行けるけど、法学部だったら3ランクくらい落とさないといけない、なんてことがざらにありました。私はどうしても大学のランクを落としたくなかったので、2年生の秋頃から受験生並みの勉強をしようと決めました。

 また、選択科目でも課題がありました。私は2年生から地理を選択していたのですが、私立法学部の入試科目の多くは【日本史、または世界史から選択】だったのです。結局3年生から倫理を捨てて、世界史を選択せざるを得なくなりました。1、2年生の皆さんには、これから科目選択がある際は自分の志望している学部以外も軽く目を通しておく、大体の偏差値を把握しておく、など自分の進路がいつ変わっても対応できるように留意しておいて欲しいなと思います。

 私はAO入試だったのでお盆明けが出願でした。出願に必要な書類は「志望理由書(2000字)」と「志願者調査書(自分の人間的成長などを書く)」の2つでした。正直、夏休みは塾の夏期講習以外はほとんどAO対策にあてていたので、科目の勉強はかなり疎かになっていました。ただ時間も無かったので夏期講習ではいかにこの時間を有意義なものにするかを考えて受講するように努めました。はじめて知ったことでもその時間中に覚える、予習・復習は休み時間や電車の中で済ませる、などなど、効率的に勉強することを重視すると、自然とこれまでの勉強の何が悪かったのか、どう直すと良いのかが見えてきました。これは合格してからも普段の勉強に活きたのでとてもよかったと思います。また、夏休み中私以外のクラスメイトは着々と学力を上げていっているのだと思うとかなり不安になりましたが、夏期講習があることで、自分も教科の勉強をしているという安心感が少しできました。AO入試などの準備で忙しくても、万が一に備えてある程度の勉強はしないといけないので、こういった夏期講習などは受ける方がいいのではないかと、私は思います。

 普段の生活の中で「自分はなぜこの分野に興味があるのか。自分がその学校、学部を選ぶ理由は何なのか」また、自分が本当にやりたいことなどを日常のふとした瞬間に考えてみてください。そうすることで、いずれは書かないといけない志望理由書もスムーズに書くことができ、勉強を続けるモチベーションも持続するのではないかと思います。

 私の学力では慶應義塾大学法学部法律学科はまず不可能でした。まだまだ認知度の低いAO入試という形だったからこそ合格できたのだと思います。だからこそ、1、2年生の皆さんに知っておいてほしいことがあります。大学の入試は何も一般だけではありません。自分が本当に行きたいと思うなら、たくさん調べて、いろいろな人に聞いて、そうすれば意外と自分に合う入試方法がみつかることもあると思います。大学名だけ聞いて「私には無理」とか言わず、挑戦していってほしいと思います。

I. A.さん 卒業年度: 2017 年度
合格した大学
  • 慶應義塾大学 法学部